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「上海BABF2021」アートブックフェアに潜入

 ここ数年、中国の「文青(文化系のZ世代)」の間で盛り上がっているものといえばアートブックフェア。自作の本を売買できるイベントで、イラストや写真を企業や出版社にPRすることもできます。本好きはもちろん、メディアに関わりたい若い層にも定着しているイベントなのです。


入り口の参展者ポスター。コミケよりアート、デザイン、文芸寄り

 こういったイベントは、今回私が訪れた「BABF(不熟芸術書展)」のほか「abC芸術書展」なども有名。それぞれ年1〜2回開催されています。最大の拠点は西安で開催される「西安芸術書展」だそうで、そこへの参加を目指している人も多いそうです。


 中国で本を売るというと、「検問はないの?」「書けないこともあるんでしょ」と思う方もいるかもですが、なぜかアートブックフェアは検問スルー。自由に自分を表現した本や写真集、イラスト集も多く、中国の若い才能に驚かされることも多々。コロナが収束したら、日本の出版社の方にもぜひ視察に来てほしいなと思いました。



 今回の「BABF」は9月10日〜12日の3日間に渡って「上海喜瑪拉雅美術館」内で開催されました。台風に見舞われましたが、会場は本好きたちで大混雑。話しかけてみると地方からの参加者が多いことに驚きました。100前後出展していたブースには、自作のZineや雑誌、写真集、ポストカード、自作のイラストを使ったグッズなどさまざまな商品が。企業の人になりきって、使いたいアーティストを探す目線でまわるのも楽しめます。

 外国人の参加もOKとのこと。今年創刊して注目を集めている日本語のZine『ケチャップ。』も発見しました。もちろん存在は知っていて、どこで手に入るのかな〜と思っていたのですが、こういうイベントにも出てるんですね。今後もチェックしたいと思います。


Data 「不熟」(微博) https://weibo.com/taoyoucm?is_hot=1 ※会場、日程は毎年変わります。


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