飨識里(THE GREEN HOUSE)フードコートの進化系
2020年11月にミシュランレストラン「TaianTable」のシェフがプロデュースするフードコート「南里食集」が新天地にオープンして以来、フードコートのアップグレードがトレンドになりつつある上海。最近の注目は、7月中旬に「静安嘉里中心」の地下にオープンした「飨識里(THE GREEN HOUSE)」です。
まだすべての店舗が揃っていないので、現時点ではプレオープン期間といったほうがいいかもしれません。
コンセプトは「アンダーグラウンド・パーク」「ソーシャル・イーティング」だそう。デザインを手がけたのは、スペインで今もっとも注目されているレストランデザイナー、ラサロ・ロサ・ビオランの事務所とのこと。客席同士を観葉植物で区切り、テーブル間を広く取ったアフターコロナ感のあるデザインになっています。
パッと見はフードコートとは思えない空間ですが、システムは各店のレジで注文と支払いを済ませ、好きな席で待つという従来のもの。フロアには東南アジア料理、イタリアン、日本のラーメン、ドリンクバーなど10店舗ほどが入っていて、それぞれ好きな料理をテーブルに持ち寄ってシェアすることもできます。
魅力は、「どこにでもあるチェーン店」が一つも入っていないこと。未知のお店ばかりなので通いたくなります。
座席も大人数用の円卓から、一人でさっとランチを済ませられるカウンターまでさまざま。平日のランチタイムは近隣オフィスで働く人たちで連日にぎわっています。
この日私が食べたのは、インドネシア料理のカウンター「PAWON Saji」のプレートランチ(エビと野菜のサンバルソース炒め)。野菜の具材たっぷりで、量もちょうど良くて、充実のランチタイムでした。
同じフロアにはのんびりできそうなカフェも。ここでランチを食べてしまったら、オフィスに戻るのが嫌になってしまうかもしれません……。
Data 上海市南京西路1515号「静安嘉里中心」地下2階 地下鉄2、7号線「静安寺」駅から徒歩約3分
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