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リサイクル品は交換の時代「MUTE GARAGE」

 以前、このページで「閑魚」や「多抓魚」など、リサイクル品売買のプラットフォームを紹介しました。「閑魚」は日本でいう「メルカリ」。「多抓魚」は、質のよい古本と古着に絞り、オフラインのセレクトショップも展開するアプリです。この二つは今も大人気なのですが、最近はまた新しいスタイルが登場してきました。それは、リサイクル品を売買ではなく交換できるプラットフォームです。

 

レンタルバイクのお店の中に交換コーナーがある

 なぜ交換なのかというと、まわりの20代曰く「売買よりエコ」「より納得できる取引ができる」「オンラインより安心」「コミュニケーションが楽しいから」とのこと。売買だと、納得できない値段で買い取られたり、値切られるのが面倒だったり、買ったものが偽物だったりすることがあるそうです。一方、交換は基本的にオフラインで、自分で吟味しながら気に入ったものと交換できるのが楽しいのだそう。




 一角に交換ブースを置くフリマなども増えていますが、常設で交換コーナーを設けているのが「MUTE GARAGE」(延平路425号2号楼101室)。オーストラリア人が経営する月極のレンタル電動バイクショップです。客層は、駐在など数年単位で上海に滞在する欧米人。彼らが赴任や帰任時に必要になったり不要になったりする小型家電、古着、雑貨などを交換できる場として設けられたようです(在住日本人にわかりやすく説明すると、金銭を介さない「フクゼン」という感じ)。が、今は地元の人も気軽に不用品を置きに行ったり、掘り出し物を探したり、という場になっています。



 私も、気に入らなくなった食器、出先で妥協で買ってしまった傘、取材時にもらったノベルティなどを定期的に紙袋に詰め込んで持っていっています。よく、「不用品は売ってお小遣いに」のような、生活の知恵的な記事がありますが、私がいらないものはフリマアプリでも絶対売れません。でも、捨てるのは罪悪感があったりします。「MUTE GARAGE」を知ってから、そういう、どうしたらよいかわからないものを手放す開放感を知りました。

 


そのほかでも、交換をテーマにしたフリマイベントが増えています

 不用品を大量に持って行って、誰かがいらないものとしたかわいいポストカードや、エコバッグ1枚などと交換するのはかなり気分が上がります。逆に、フリマに参加した際に思ったより売れなくて、荷物を持って帰るときのストレスといったら……。上海でこのシステムを体験すれば、皆さんも売買より交換派になるのではないでしょうか。

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