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ブルガリホテル周辺が進化「上海蘇河湾万象天地」

更新日:2023年3月16日

 七浦路の服飾市場といえば、安く洋服が手に入る場所として在住日本人、日本人旅行者両方に大人気だった場所。90年代からお馴染みだったあの雑居ビルはまだ健在です。その後、2018年に服飾市場の向かいに「ブルガリホテル」がオープン。オフシーズンのいちばん安い部屋で1泊4800元(約10万円)からという高級ホテルが登場したことで、七浦路エリアのイメージは一変しました。

 

地下2階から地上へ上がる人のオブジェが印象的

 今回ご紹介する「上海蘇河湾万象天地」は、その後昨年末に「ブルガリホテル」の西側にオープンしたショッピングモール。敷地内には、1930年代に建てられた住宅地「慎余里」と、1884年に建てられた媽祖廟(航海、漁業の神様を祀る道教寺院)「天后宮」があり、それぞれリノベーションされて自由に見学できるようになっています。そのため、敷地全体が公園のような広さ。ペットフレンドリーなので、犬の散歩をする人も多く見かけました。



 コンセプトは「城市山谷」とのこと。歴史建築と最新モールという、別々のものを超えてつないでいくという意味のようで、メインの建物には地下2階から1階のエントランス前まで、吹き抜けをまたいで上る人の巨大オブジェが設置されています。



 また、先月ご紹介した「MOHO Mall」もそうでしたが、最近オープンするモールの売りとなるのは上海初進出テナントの割合の多さ。「上海蘇河湾万象天地」の割合は70%だそうですが、「INXX CONCEPT STAGE」「THISNORTHAT」など、国内の話題のブランドが多いのが印象的でした。昨年、2022年は、2020年にコロナで帰国した中国人デザイナーが自国でブランドを立ち上げたり、海外ブランドがコロナの影響でなかなか入ってこなかったなどの背景もあり、中国国内のファッション業界が飛躍した年だったと聞きます。



 確かに、コロナ以降ファストファッションをメインテナントにしたモールや、既に有名なハイブランドのテナントは、新しいモールでは見かけなくなりました。コロナ前とコロナ以降のショッピングモールの違いを感じながら散策すると、発見のある場所かもしれません。

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