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歴史建築を擁する最新モール「MOHO」

 2023年もさまざまな新スポットが登場しそうな上海。そのなかでいち早くオープンしたのが、今回ご紹介する複合モール「MOHO」です。場所は江寧路。数年前まではそれほどパッとしないエリアでしたが、最近はこの江寧路と、周辺の延平路、昌平路あたりにリノベーションスポットや話題のレストランが増加していて、休日は街歩きを楽しむ現地の若い層で賑わっています。


エントランス前に「中共中央秘書処機関旧址」がある

 建物の面積は18万平米。オフィスビルとサービスマンションの低層階がショッピングモールになっています。上海市内ではよくあるスタイルの複合ビルですが、特徴は敷地内に古い建築物を残していること。つい数年前まで、古民家が並ぶ古い住宅地だったエリアを開発しているとのことで、その一角にあった「中共中央秘書処機関旧址」をメインエントランス前に配置しています。この建物は無料で見学することができます。

 


もう一つの特徴は、全テナントのうち50店舗が上海初出店の店舗だということ。日本からは、「TSUTAYA BOOKSTORE」、「KOMEHYO」、「IDEE LABO」などが進出。ほか、韓国系ベーカリー「PARIS BAGUETTE」のビストロや、最近ブームのサーフィンショップ、サーフスケートショップなども充実。ファミリーや中高年富裕層よりも、若者を意識した店舗が多く入っています。



なかでも注目したいのはコスメショップ「MOHO BEAUTE」。百貨店のコスメ売り場やドラッグストア、SEPHORAなどとも違うスタイルのコスメショップで、年齢、性別を問わずに利用できることが売り。店舗デザインは日本の設計事務所「トネリコ」によるもので、壁に交差する白い線は肌のキメを表現しているそう。店内には各国のブランドの商品が180種類以上並んでおり、各商品ごとに大きな鏡が設置されているので、その場で自由に試すことができます。



店員さんが話しかけてくることもほぼなく、男性用コスメのコーナーも広く取られているので、誰もが自由に入れる雰囲気。昨年から中国の国産コスメ業界ではジェンダーレスコスメが注目されていますが、売り場も今後はどんどん多様性を重視したものになっていくのだと思わされました。



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