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「UCCA Edge」新たなアートスポットがオープン|上海

更新日:2021年8月5日

 美術館やギャラリーがたくさんある上海ですが、中国アートの拠点というと北京のほうが一枚上手という気がします。現地アーティストの骨太な作品を紹介するギャラリーが多いからかもしれません。

 そんな北京のアートシーンを代表するギャラリーといえば「UCCA(ユーレンス現代美術センター)」ですが、先月その上海館がオープンしたとのこと。早速出かけてみました。


アエダス社がデザインし、今年竣工したビル「EDGE」
アエダス社がデザインし、今年竣工したビル「EDGE」

 最寄り駅は地下鉄8、12号線「曲阜路」駅。最近竣工した、ブロックを積み上げたようなビル「EDGE」内の3フロアがギャラリーになっています(上層階には、ワクチンで話題のアストラゼネカ社が入居した模様)。

 面積は5500平米と、ギャラリーというより美術館な規模。デザインは、ギリシャ人と中国人の若手建築家グループ「SO-IL」が手がけていて、最新オフィスビル内とは思えない、工場をリノベーションした地下室のような空間が迎えてくれます。

 現在開催中の企画展「City of the Edge」(7月11日まで)は、上海進出を果たしたオープニング企画に相応しい、上海を代表する現代アート作品をコンプリートしたような内容でした。丁乙、楊振中、周鉄海、張恩利など、90年代末から2000年代まで「M50」を拠点にしていたアーティストたちの代表作を網羅。上海アートの黎明期にタイムスリップできます。


 「UCCA」は、もともとベルギーのコレクターが設立した独立系アート研究機関でもあります。民営のため入場料は100元とやや高めですが、有料会員になると1年間入場料がフリーになり、講演会などのイベントにも参加できるそう。アートをサブスクで楽しめるギャラリーとしても今後注目されそうです。

Data 上海市西藏北路88号盈凱文創広場2階 MAP 地下鉄8、12号線「曲阜路」駅から徒歩約1分
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