近年、ヴィーガンや代替肉、植物性ミルクなどが注目されていますが、中国では素食(精進料理・ベジタリアンフード)が昔から庶民に浸透しています。代表格は、油揚げで作った鴨「素鴨」。お寺に併設された麺料理店の「羅漢麺(きのこ麺)」なども定番です。
今年3月に発表された「アジアのベストレストラン50」では、中国国内の最高位(12位)にランクされたのが精進料理店「福和慧」だったことも話題になりました。また、2020年くらいから代替肉月餅が発売されたり、スウェーデン発のオーツミルク「OATLY」が大ヒットしたり、ファストフード店が大豆ミートのハンバーガーを出すなど、上海は素食の新時代に入っている気がします。
そんななか、最近注目を集めているのがPBF(プラントベースフード)をコンセプトにしたカフェ「Green Friday」。これまで素食のレストランというと、「福和慧」のような高級店(予算1人約1,000元)や「功徳林」のような伝統的な中華のお店が主で、人数を集めないと行けないイメージでした。が、この「Green Friday」は値段も雰囲気も料理もファミレスみたいな雰囲気。一人でも小さな子供連れでも気軽に利用することができます。
メニューも、サラダやグリルなどの洋食から辣子鶏(鶏の唐辛子揚げ)、糖酢咕咾肉(酢豚)などの中華、パッタイ、生春巻きなどの東南アジア料理まで、ファミレスのようなラインナップ。もちろんキッズメニューもあります。今回は仕事の合間の一人ランチだったので、素肉丸意大利麺(ミートボールのパスタ)を頼んでみました。ミートボールは大豆ときのこで作ったものなのですが、ひき肉と比べても遜色のないジューシーさ。トマトのソースもオリーブオイルや香草の味が聞いていて本格的でした。
こういう
、素食の店だと意識せずに利用できるレストランは、今後上海に増えるのかもしれません。でも、このレベルを味わえるなら大歓迎。あとは和食の精進料理店。まだ上海市内にはないジャンルなので、今進出したら大きな話題になると思います。
Green Friday 上海市徐匯区蒲匯塘路50号 10:00-21:00
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