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リノベ市場の先駆け「真如・高陵集市」

 2019年にオープンして大きな話題になった蘇州市内の菜市場「双塔市集」。これを皮切りに、全国におしゃれな菜市場(食材市場)が増加しているそうです。菜市場とは、庶民的な八百屋、肉屋、卵屋などが一つの建物に集まった形態の店舗で、食堂などへの卸売から一般家庭への小売まで行っている場所。今でも「生鮮食品はスーパーではなく市場で買う」という家庭は多いようです。


1930年代の上海にトリップできる食材市場

 菜市場といえば、中高年層(上海だと年配のお父さんたち)が日々の食材を買いに行く場所。そこをおしゃれにしてしまうというギャップが「リノベ系市場」の魅力です。上海市内にもいくつか登場していますが、「双塔市集」ほどのインパクトがある市場はまだできていない模様。そんななか、コンセプトがおもしろいと思ったのが「真如・高陵集市」です。



 市場の内装は、1930年代の上海の路地裏。石庫門住宅の路地が市場の建物のなかにすっぽり入っている感じです。戦前の上海を思わせる看板やポスター、自転車、郵便ポスト、自転車などが置いてあったりと、なかなかに凝った作り。それでいながら、売られているものはどこでも買える庶民的な食材で、客層も近所の中高年層のみというギャップがいい味を出しています。



 野菜以外にもお惣菜や食べ歩きフードを売る店も。一角にはテーブルや椅子もあって、自由に食事できるようになっています。出店しているのは、「沈大成」「大壺春」「小紹興」など、100年近い歴史のある老舗の数々。コンセプトがブレていないところがさすがです。上海は6月29日から店内飲食が可能になりましたが、今後この食べ物ゾーンも賑わうと思います。




 場所は普陀区の真如。市街地からはかなり遠いのですが、周辺は新興住宅地になっており、利用者は多いよう。新興住宅地ということは、市街地の開発でこのエリアに移り住んだ高齢者も多いと思われます。彼らにとっては、市街地に住んでいた頃に慣れ親しんだ老舗の味と、開発によってなくなってしまった路地裏の風景を楽しめるのはこの上ないことなのかも。そう考えると、リノベ市場の役割は「映え」だけではないのだなと思います。


真如・高陵集市

上海市普陀区高陵路260号

7:00-19:00

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