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G60科創雲廊|上海市松江区の新ランドマーク

 2018年に着手された上海と浙江省、安徽省の計9都市を経済圏としてつなぐ「G60科創走廊」構想。このそれぞれの都市を結ぶ高速道路「G60」の起点になっているということで、上海市西郊外に位置する松江区が注目され始めています。





 その「G60」の起点付近に今年オープンしたのが「G60科創雲廊」。広大な敷地内に24棟のビルが並ぶ複合施設で、オフィス、ショッピングモール、シネコン、公共サービスを行う施設などが入っています。



 デザインを手がけたのは、東京国際フォーラムなどの設計で知られるラファエル・ヴィニオリ。1.5kmの横長の敷地内に建つビルを、透明の屋根がつなぐ近未来的なデザインになっています。国慶節にはライトアップショーが開催され、多くの人で賑わっていました。そんな都会的なビルではあるのですが、ここは松江区。すぐ近くには手付かずの原っぱや小川があり、釣りを楽しむ人などもいたりします。


 友人同士や家族で楽しめるスポットもたくさん入っている「G60科創雲廊」ですが、2021年秋現在もっとも注目を集めているのが松江料理店「篠爺叔」。この日は偶然整理券の配布が始まった時間帯(16時半〜)に通りがかり、席を確保することができました。普段はこの整理券を入手するにも30分〜1時間待ち。入手しても入店時間が2〜3時間後だったりと、本気で挑まなければ座れない人気店なのです。無形文化遺産に登録されているという、淡水魚やご当地野菜を使った素朴な松江料理を堪能することができました。


 現時点では「G60科創雲廊」に最寄駅はなく、地下鉄12号線の延長工事の着工を待っている状態。でも、最寄駅がなくてもこれだけ賑わっているので、自家用車持ちが意外に多い松江区民にとっては、地下鉄はそれほど必要ないのかもしれません。

 

Data 松江区千帆路288弄 地下鉄1、5号線「莘庄」駅からタクシーで約20分





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